人は、あらゆる物事に対して、善と悪の評価を無意識のうちに行っている。
だが、そもそも善と悪とはいったい何なのだろう。
善と悪という評価に絶対的な基準はあるのだろうか。
国、地域、文化、宗教、あらゆる基準のもとで評価をされる善と悪に、絶対的で普遍的な、誰もが疑わずに納得ができる基準はあるのだろうか。
仮に絶対的な基準がないのであれば、人々が善や悪と判断していることに正しいだとか、間違っているだとかを決めることはできないはずだ。
だとすれば、正しい善や、間違った悪など存在することはないではないか。
人間は一体、何を基準にして生きているのか。
そしてその基準は何をもとにしているのか。
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